こんばんは、本日もお仕事のお話をさせていただきます、めおとひつじ(嫁)です😊
上司である副院長は院内の「未来医療構築」も担当されているため、御意係である私も、次世代医療の情報に触れる機会が多少はあります。
ホットトピックはやはり、ゲノム医療です。
それから、コロナ時代になって必要性が加速しております、遠隔医療です。
上記2点のようなテクニカル以外の分野で言えば、総合診療です。
総合診療とは、一人の患者さんを多角的に診療することです。
総合診療医とは
病気を心身から全体的に診療する医師である。病気の予防にも携わる。 総合診療は、患者の生活についての、生物学的・精神的・社会環境に着目する、ホーリズム的な手法である。総合診療医は、患者の特定臓器に着目するのではなく、全体的な健康問題に向き合って治療を行う。(Wikipediaより抜粋)
原因が特定できない不調というものもあります。科から科へとたらい回しにするのではなく、最初から総合的な観点で診療を進めようという考え方です。
人間は有機的な生き物ですので、そのほうが理に適っていますよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日はPubmedから論文を40篇ほどプリントアウトしまして、それぞれの概要をチェックしまして、大変疲れました😵🌀
副院長が担当されているとある疾患について、患者さんから日常的な予防策についてたびたび質問を受けるそうです。たとえばその疾患に良い・悪いとされる食べ物、飲み物、サプリメント、エクササイズの効果、睡眠のとり方などなど。
上記に関連する論文を調べましたが、普遍的でダイレクトな相関関係が出るものは多くないです。そもそも人種間で発症率が違う疾患です。
総合的にいえば、「本研究において相関関係は見られたが、さらなる調査が必要である」「効果が見られたものも、見られないものもいる」「過剰摂取はよくないよねー」ってなものです。
本日読んだ論文のなかに、「カフェインの摂取は、本疾患の発症と直接的な相関関係は見られないが、もともとこういった遺伝子を持っている患者(すでにある兆候を発症している患者)には相関関係が見られた。」という結論のものがありました。
その考え方が正解な気がします。
外的要因(摂取しているもの)×内的要因(体質)の組み合わせで、結果が出ているのだと思います。そこに生活習慣など他の要因も加わります。
この切り口から診断をする場合には、「あなたの遺伝子の場合、摂取することによる悪化リスクが高いと思われるので、控えたほうが良いですね」とか、「経過観察しながら摂取しましょう」というアドバイスが生まれてきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
医師不足やら医療崩壊やらさまざまな問題が取り沙汰されていますが、個人的には、その問題の解決のためには、医療機関の変革だけではなく国民一人ひとりの医療リテラシーの向上が必要だろうなと感じています。
私は4年ほど前からこの業界で働くようになりましたが、それまで、有難いことに病院に行ったことも数えるほどしかなく、医学知識も「無」でした。
論文を読んでまとめる作業をしていてなんですけれど、論文も、お医者様の考え方もそれぞれで異なるので、「絶対に正しいと言い切れるもの」は、自分が若いころに感じていたよりも多くないことを知りました。
自分で情報にアクセスし、真偽や是非、自分にとっての意義と効果を判断することが大事だと思います。
お堅い長文になりました🐤
また今度、遠隔医療について書きたいと思います。
皆さまも良い日々をお過ごしくださいませ☆
( ^∀^)ノ
🌼おまけ🌼
我が家の朝顔ちゃんです。
つるが巻き付いてきました🎵