おはようございます、今日はしとしと降っていますが心は晴れてまっせ、めおとひつじ(嫁)です😊
昨日お仕事で、加齢に伴う筋力・感覚機能の低下についてリサーチをしました。先生の学会講演用の資料の一部です。
リサーチ中、「高齢者のパーソナリティ分類」についての情報が目に入りました。先生の主題とは異なりますが、個人的に面白いなと思ったので、記しておきます。
(私は心理学畑を歩んできておりまして、もともとは人間の身体よりも心に関心があります。)
ニューガルデン(B.L. Neugarten)
彼女は老年学の草分け的人物のようです。(Bernice Neugarten - Wikipedia
彼女が唱えた分類は下記の8パターンです。
<好ましいとされる適応>
・再統合型
多くの役割をもち活動している。老年期で失った活動を別の新しい活動をすることによって生活を楽しんでいる。
・集中型
社会的役割を選択し,その役割に時間とエネルギーを集中する。人格は統合されており、自分の役割や活動を選択してそれにエネルギーを費やす。
・離脱型
社会的役割から離れ,現在の生活レベルで満足する。老いるにつれて役割から離れていくが満足感は高く、ロッキングチェアーの立場を楽しんでいる。
・固執型
できるだけ成人期の状態や活動を維持する。この時点では適応もよく満足感も高い。
<好ましくないとされる適応>
・緊縮型
役割活動の縮小,社会との接触の縮小。老いるとともに自分の活動や役割を減らしていき対人関係は少なくなるが満足感は高い。
・依存型
他者に依存した生活をする。他者からの援助によって生活し、中位の満足感、活動を維持している。
・鈍麻型
受け身であり,かつ無関心である。役割活動も少なく満足感も少ない。生きることには積極的でなく、また多くのことを期待しなくなっている。
・不統合型
心的機能の低下と情緒統制に欠ける。全機能が低下し、社会の中でかろうじて自分自身を維持している。
続いて、もうお一方の説をご紹介いたします。
アメリカの心理学者(ドイツ系女性)1906~1961
この方は、男性の定年退職後の人格特性が適応的であるかを調べられたそうです。
<好ましいとされる適応>
・円熟型
自分および自分の人生を受け入れており、未来志向的である。定年退職後も毎日を建設的に暮らそうと努力し、積極的に社会参加を行い、いろいろな趣味に関心を持つ。人間関係も満足しており、よい関係をつくろうと努力する。
・ロッキングチェア型
他人に依存する受け身的な自分を受け入れており、仕事にはもはや興味はなく、責任から解放されて楽に暮らそうとして定年退職を歓迎する。
・防衛型
老化することの不安が強く、そのためにいつまでも活動し続けることによって防衛できると考えている。仕事への責任感は強く必死になって仕事をやり遂げるよう努力する。
<好ましくないとされる適応>
・外罰型
人生で目標を達成できなかったことを恨み、その原因を他人のせいにして非難する。趣味もなく、死に対して不安を抱いている。
・内罰型
自分の人生に対して自責的態度をとる。受け身的で他人への関心も少なく孤立しやすく、死を自分を解放してくれるものとして受け取り、恐れない。
上記が提唱されたのはだいぶ昔のことになりますが、現在の日本でも介護福祉士の資格を取るための試験には必ずと言っていいほど出題されるようです。
社会環境も変わっておりますので、ライヒャルトさんの説は「男性の」と性別を限定しなくても良い気がします。
それにしても、心理学の分野は割と女性の研究者が多いとはいえ、老年の(男性の)ことを考えるのが女性というのが面白いですね。手を焼いたんでしょうかね。
必ずしも60歳を超えてからでなくても、結婚してフルタイムを引退して、一時期は週2日勤務を経験したりした私としては、自分の身と重ねて考えるところもありました。社会との繋がりは、自分が思っていたよりはるかに重要なものだと知りました。こういう時勢ですからなおのこと、大事にしていきたいです。
ところで、昨夜夫さんにもこの説をお見せしましたら、一読して「俺は、ロッキングチェア型だなぁ~
(´∀`)」と言っていました。
聞くまでもなく、この分類を見たときからそうだなと思っていた嫁でした。
私はどうなるのかな…。
少しずつ考えていきたいと思います。
突然ですがここで
本日のお弁当(出張用)です。
お弁当のテーマ:「しぐれ煮食べたいなぁ~。余っている干しシイタケの戻し汁使おう。」
お読みいただきありがとうございました!
心理学系の話も、ちょこちょこご紹介していけたらと思います。
皆さまも良い一日をお過ごしくださいませ☆
(^∀^)ノ